とろりと甘くてほろ苦い、丸ごと皮削り?の柚子のしずく

「コーディアル」をご存じでしょうか。ハーブやフルーツを漬け込んだ濃縮シロップのことで、元気を呼び覚ますものともいわれています。山神果樹薬草園のコーディアルの材料は柚子。とろりとした甘みと柚子のギュッとした酸味、ほろ苦さが絶妙なバランスを保っています。
まずは水や炭酸で割って召し上がってみてください。冬には柚子茶のように、お湯で割って飲むと身体が温まります。牛乳や豆乳で割るとほろ苦さが気にならなくなるので、お子様向けに。ヨーグルトやバニラアイスに数滴、ゼリーにしたり、スポンジケーキにしみ込ませたり、お菓子づくりに。工夫次第で使い方が広がります。

山神果樹薬草園では、独自の丸ごと皮削り?製法で果皮からは精油を抽出し、果肉からは果汁を搾ってジュースをつくっています。それらに加えて開発したのが、柚子の香味をたっぷり残した、搾汁後の繊維質や内皮、袋を漬け込んだコーディアルです。
搾汁当日に瞬間冷凍した柚子を解凍。繊維質や内皮、袋と一緒に、サトウダイコンの糖を結晶にした、粒の大きい氷砂糖を漬け込みます。雑味がなく、柚子の邪魔をしません。柚子の香味を飛ばさないよう熱は加えず、撹拌すること４日間。その間に糖はゆっくりゆっくり溶けて柚子にしみ込み、浸透圧でエキスを引き出してくれます。
４日後にできるのは、柚子の強い酸味と氷砂糖が絶妙に混ざり合い、甘酸っぱくて香り高い砂糖漬けです。まだまだ弾力が残っている砂糖漬けの柚子に、搾汁機でゆっくりと圧をかけます。すると滴ってくるのが黄金色のとろりとしたしずく。これが山神果樹薬草園オリジナル「柑橘コーディアル」です。

山神果樹薬草園は、徳島県でただひとつの村、佐那河内村にあります。柚子やすだちなど、和柑橘の農園と、精油やジュースの搾汁充填室、コーディアルやジャムなどの調理室、交流施設から成っています。果樹や薬草を育てることに加えて、独自の丸ごと皮削り?製法で精油を、皮なし圧搾製法で果汁を抽出しています。さらに、和柑橘の活用法を研究することや、村の内外の人と交流を深めて地域をもっと元気にすることも、私たちの大切な仕事です。

※画像はイメージです。
●よく振ってから、５倍～７倍に希釈してお飲みください。
●時間の経過により、色が濃くなることがあります。