ゑびす酒造では、地元朝倉市における砂糖作り文化の背景にあるサトウキビ栽培が継承されることに意義を感じ、これからの酒造りと農業の可能性に挑戦すべく、2022年4月からサトウキビ栽培をスタートさせました。刈り取ったサトウキビを圧搾して得たサトウキビジュースをそのまま発行させるAgricole（アグリコール）と呼ばれる製法でラム酒造りに取り組んでいます。
ラム酒は、糖分を含んだ液体を酵母によってアルコール発酵する「単発酵」で、焼酎のように麹(こうじ)によって米や麦のデンプン質を糖に分解しながら発酵する「並行複発酵」と発酵方法が異なりますが、最後に蒸留機によってアルコール分などが凝縮されてできる「蒸留酒」です。
焼酎とは異なる風味を持ちますが、ラム酒もまた熟成するとさまざまな味わいの変化が起こり、貯蔵酒としても魅力のあるお酒となっています。ゑびす酒造は、これまで培った貯蔵・熟成の技術をラム酒でも活かしながら、その魅力を探求してまいります。
ラム製品として最初の一般販売になります「RuRuRum(ル ル ラム) Agricole White」は、ホワイトラムと呼ばれる樽貯蔵を行っていない新酒タイプのお酒です。
焼酎においては3年以上貯蔵熟成することへの蔵のこだわりがございますので、蔵出し時期については考え悩みましたが、蒸留後の早い段階がサトウキビらしい青々しい香りがもっとも強く、アグリコールラムらしい自然豊かな風味が楽しめるため、ホワイトラムについては半年後に瓶詰めし蔵出しすることになりました。
もちろん、並行してオーク樽にも貯蔵しており、熟成したゴールドラムやダークラムとして将来的に販売を予定していますので、お楽しみにしていただければ幸いです。

※画像はイメージです。
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。20歳未満の申し受けは致しておりません。