夏の全国高等学校野球選手権大会の大会歌「栄冠は君に輝く」等を作曲し、朝ドラ「エール」で主人公のモデルともなった古関裕而氏。戦後の荒廃した社会のなかで「とんがり帽子」「長崎の鐘」等未来へ希望を抱かせる作品を発表したほか、昭和39(1964)年アジアで初めて開催された東京オリンピックの選手入場行進曲「オリンピック・マーチ」をはじめ、スポーツ・ラジオドラマ・歌謡曲・演劇・校歌・社歌等も作曲しています。こうした一連の功績により、昭和44(1969)年には紫綬褒章を受章、昭和54(1979)年4月には福島市名誉市民第一号となり、令和5(2023)年1月には音楽を通して日本の野球を盛り上げてきた功績を称えられ野球殿堂入りしました。
このＣＤは、古関裕而氏の５，０００曲（レコード化されたものは１，５００曲以上）ともいわれる作品の中から、多彩な顔ぶれの歌い手を網羅した代表曲１００曲を厳選し、各２０曲ずつ、５枚のＣＤに収録した作品集のセットです。
音源は、日本コロムビア保存の金属原盤のコピーや昭和３１年以降の録音テープ、古関裕而記念館に寄贈された古関裕而氏所蔵のＳＰレコード等から復刻した貴重なものです。ノスタルジックな雰囲気もお楽しみください。