血液検査ではわからない、‘がん’を身体への負担少なく早期発見

■スタンダード人間ドックに加え、PET-CTを実施致します。
PET-CTは、病巣部を速やかに診断する「PET画像」と、細やかな位置情報を見つける「CT画像」がひとつになったシステムです。従来、別々に行っていたPET検査とCT検査を一度にできるので、検査の時間差による画像上のズレも防ぐことができます。
より精度の高い鮮明な画像が撮影できるようになったことで、診断の精度が向上し、より正確な治療も可能となります。
ＰＥＴ検査では微量の放射性物質を放出するＦＤＧ(フルオロデオキシグルコース『以下ＦＤＧ』)とよばれるブドウ糖に似た薬剤を注射します。ＦＤＧはブドウ糖と同様に体内に取り込まれます。がん細胞は正常部位と比べてブドウ糖を多く取り込んで消費するため、ＦＤＧも多く取り込まれ集積します。体内のＦＤＧから放出される放射線を体外から測定し、同時にＣＴを撮影して、画像を合わせることでより明確な情報を得ることができる検査です。

■小さながんも発見できます
がんの家族歴がある方や喫煙をされている方、定期健診しか受けられていない方などは、是非PET-CTを受検下さい。ほぼ全身のがんの有無を一度に見つけられます。がんは初期の治療が非常に有効とされていますが、初期では症状や細胞の大きさが小さく発見が難しいとされています。PET-CTでは10mm程度の小さながんも発見します。検査で使う薬が病変部位にどれくらい集まるかを数値化することで、腫瘍の良性・悪性を見分け、また、がんの進行度を推定することができます。

■約３時間で痛みのない検査
事前の注射はありますが、その後は痛みの無い検査であり、撮影時間は約30分、全体で約3時間の検査となります。被ばく量もわずかで問題はありませんので、安心して受けていただけます。検査で受ける被曝量は人が１年間に自然から受ける放射線の量や胃のバリウム検査の１回あたりの被曝量と同程度であり、健康に悪影響はありません。ただし、妊婦・妊娠の可能性のある方は検査が受けられません。使用する放射性物質は微量で、その量は約2時間ごとに半減し、尿として排出されます。翌日にはほとんど体内に残っていません。

■洛和会京都健診センター■
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