唐津焼を日常使いにしたく、自身で使ってみて日々研鑽しながら作り出した作品です。

一輪の花を思わせる、フォルムだけで見せる無地唐津の輪花皿です。
轆轤で形を作るときに、指先と箆を使って花弁のように形を作っていきます。
若い方にも人気の色です。
和食を盛ることをイメージしがちな唐津焼ですが、クッキーやチョコレートなどのお菓子や、
オードブルを盛ってもしっくりと馴染む美しいフォルムのお皿です。

口径約16.5cm
高さ約4cm

【中野陶痴窯】
安政年間、初代松島弥五郎没後、門下であった中野霓林(なかのげいりん)が窯を引き継ぎました。
霓林の功績により藩窯としての認可を小笠原長生公より受け、
小笠原家の家紋である『三階菱』を窯印として使用するようになりました。
徳川末期及び明治維新と共に、廃藩置県の為藩の加護なく中絶期に直面した際、
お茶碗窯として炎を絶やすことなく、今日の唐津焼隆盛の基礎をなしえました。
現在は、中野政之が、クラシカルな物から新しい物まで、
日々の暮らしに馴染むような作品作りを心掛けて制作に励んでいます。