みたことのない アートインテリア

■Story
「見たことのないランプをつくりたい」
そんな思いから、このデザインははじまった。

あえて題材としたのは、最も“ランプらしい”とされるシェードランプ。
無数に存在する定番の中に、まだ新しいかたちがあり得るのかを考えた。

シェードがもたらす柔らかな陰影や、装飾の施されたネックといった要素をすべて取り払い、
本質を見つめ直す過程で導き出したのが、
「輪郭だけを残す」というアプローチである。

機能や装飾を極限まで削ぎ落とし、
二次元的に線だけで構成されたかたちは、
記号のようでありながら、誰もが思い描く“ランプのかたち”そのもの。

こうして、
シェードのないシェードランプが誕生した。

■Product｜線が描く光のかたち
鏡面仕上げのステンレスで縁取られた、シルエットだけのミニマルなテーブルランプ。
自らの灯りや周囲の景色を柔らかく反射しながら、空間に浮かび上がります。
灯りを点けても消しても、まるでラインアートのような存在感。
シンプルでありながら彫刻的な奥行きを感じさせ、
落ち着いた空間に静かなアクセントを添えます。

【サイズ】W240 × D130 × H440mm
【重量】1.0kg
【材質】ステンレス（本体・台座）
【コード長】2m（中間プルスイッチ）
【口金】E17／300V-3A（LED電球付属・25W型／2700K）

■Making｜一本の線から生まれる彫刻的ランプ
十数本のステンレス棒を、一本ずつ手作業で曲げて構成。
すべてのパーツを溶接で接合し、「ビート」と呼ばれる金属の盛り上がりをあえて残すことで、
手描きのような温もりあるラインを表現しています。
その後、荒削りから徐々に番手を上げて研磨を重ね、
最後は布バフで鏡面のようなミラーフィニッシュに。
こうして生まれたランプは、“輪郭”そのものが主役。
ミニマルなデザインの中に、確かな職人技と芸術性が息づいています。