染め籐の美しさと機能性、匠が編む伝統工芸バッグ

染め籐の美しさと匠の技が光る、唯一無二の伝統工芸バッグ
このバッグは、伝統工芸作家・君島静江氏による一点ものの籐バッグです。天然の紅籐を使用し、染色から編み上げまで一貫して手作業で仕上げています。紅籐は赤道直下の地域に自生する籐の中でも特に強靭でしなやか。その性質を活かして、現代のライフスタイルにも調和するよう工夫された、美しさと使いやすさを兼ね備えた逸品です。

【デザインの魅力】
一般的な籐バッグとは一線を画すこのバッグの特徴は、「染め籐」の色合いです。職人の手で丁寧に染め上げられた籐は、オレンジ系の色彩がダークトーンから明るめのグラデーションへと移り変わり、まるで夕陽の空を映したような、あたたかみと洗練さを併せ持っています。自然素材の風合いを残しながらも、アート作品のような存在感。和装にも洋装にも美しく馴染み、持つだけで装いを引き立てます。

【機能性の高さ】
デザインだけでなく、使い心地にもこだわりました。バッグの形状は底がコンパクトで、上に向かって広がるフォルム。見た目がすっきりしていて、持った時に収まりがよく、日常使いにも適しています。
また、内側には山型の巾着袋が付属しており、荷物の出し入れがとてもスムーズ。必要なものがすぐに取り出せる構造でありながら、きちんと中身を目隠しできるため、防犯面でも安心です。巾着のデザインや素材にもこだわり、バッグ全体としての統一感と上品さを演出しています。

【匠の手仕事と伝統】
本作品の製作者・君島静江氏は、日展に複数回入選、また現代工芸展にも選出されるなど、国内外で高く評価されている工芸作家です。籐を剥いだり編んだりする工程では、花を生ける技法や竹工芸の伝統的技術も応用されており、まさに「先人の知恵と現代の感性」が融合した作品です。
製作には、1本1本の籐を丁寧に磨き、汚れを落とし、強い“あく”を抜くという繊細な下処理が行われています。それらの工程を経てはじめて、籐は美しく、しなやかで、編みやすい素材となり、作品に命が吹き込まれます。