石川県で盛んな工芸の一つである漆器やそこで育まれた木を加工する技術を少しでも多くの方に伝え、より身近に感じていただきたい。そんな想いで生まれた日常にさりげなく寄り添う木のプロダクトブランド「USUWA」。
厚さ0.12?0.15mmに薄くスライスした木を特殊加工して、布地のように縫うことができる状態に仕立てた素材を使うことで、木目の美しさと木の香りを持った唯一無二のプロダクトが完成しました。本製品キーケースは、木の薄さを活かし、マチを取らないシンプルなデザインで、鍵など必要最小限を持ち出す入れ物（器）として、漆器の形状をモチーフに仕上げています。
使用している木材は、国産の黒柿の無垢材を使用しており、使い込むほどに艶が出てより一層手になじむので、経年変化を楽しむことができます。

●生産者様の声
「USUWA」に使用している薄いシート状に仕上げた木の素材は、木＝固いという、今までの固定概念を覆しました。これは、創業以来70年以上にわたり木製工芸品を作り続けてきた株式会社谷口が、木と真剣に向き合い、長い年月を経て開発した技術です。厚さ0.12～0.15mmほどの薄さに切り出した木材に特殊加工を施すことで、木でありながら折りたためるほどに柔らかく、それでいて強度もあり、ミシンで縫うこともできる素材を生み出しました。
この技術により、今まで木では作ることが難しかった、縫製を必要とする袋物などの雑貨を作ることが可能になり、木で作れるものの幅が格段に広がりました。この「USUWA」により、日常で使用する身の回りの雑貨として木を取り入れることで、より身近に木の良さを感じていただきたいと考えています。