端正な美、静かな力
江戸小紋の中でも、特に格式高い「鮫小紋」を、友禅染めの技法で丁寧に染め上げました。
細やかな文様が織りなす静謐な美しさは、遠目には無地のように見えながら、近づくほどに奥行きを感じさせます。
正絹縮緬のしっとりとした質感が、包む所作に品格と柔らかさを添えます。

鮫小紋とは
「鮫小紋」は、細かな点が連なり、まるで鮫肌のように見えることから名付けられた文様。
武士の裃にも用いられた由緒ある柄でありながら、現代ではそのミニマルな美しさが再評価されています。
控えめでありながら、芯のある美しさを持つこの文様は、贈る人の品格をそっと引き立てます。

江戸時代には裃(かみしも)にも用いられた文様を表に、裏を無地に、華シリーズの生地に日本古来の伝統色の組み合わせで染め上げました。
伝統色特有の味わいをお愉しみください。

■注意事項/その他
※画像はイメージです。