2～3cmの玉の中に込められた、緻密で色鮮やかな世界をお楽しみください。

とんぼ玉はガラス玉の内側に色鮮やかな模様を施した工芸品です。
日本では古くから親しまれており、帯留めや根付け、かんざしなどの装飾品として使われていました。
色の付いたガラスと透明なガラスを重ね合わせたものを炎で溶かし、金属の棒に巻き付けるなどして、さまざまな模様を表現しています。

「花とんぼ」は小さなガラス玉の中に本物の花を咲かせたような作品のこと。

特殊な色ガラスをバーナーで熱しながらを溶かして、慎重に組み合わせていきます。それを小さくカットしたものを、2～3cmのガラス玉の中にバランスを見ながら配置していくことで作られます。

「ギャラリーぼんと」でとんぼ玉作家をしている畠山定男さんは、関東で会社勤めをしていた頃にとんぼ玉に出会います。
2000年に故郷の八幡平市松尾に工房を開設。「花とんぼ」を中心に制作をしています。
畠山さんの「花とんぼ」は、何枚にも重なる薄い花びらや、雄しべや雌しべ、綿毛まで鮮明に立体的に作られているのが特徴です。
ルーペや拡大鏡で見ると、小さなガラスの中にいかに緻密な世界が広がっているかわかります。

作品は、全て1点物です。

とんぼ玉は中心に穴が開いているので、ネックレスや、帯留めにも使用できます。

畠山さんは、八幡平の豊かな自然、季節のコントラストは、色彩を重視するとんぼ玉作りに生かされていると言います。
鮮やかな1点1点手作りの宝石の魅力はこの場所だからこそ作られるのかもしれません。

直径約2～3cmの玉の中に、細微な細工で花などを施した色鮮やかなとんぼ玉は、長い時間見ていても飽きがこない魅力的な作品です。

自然に囲まれた工房「ギャラリーぼんと」には常時2千点以上が飾られています。
ギャラリーには、花とんぼの他にも雪だるまやカエルなどチャーミングなとんぼ玉もあります。また、指輪などのアクセサリーもあります。
八幡平に訪れた際には立ち寄って、お気に入りの1つを見つけてください。

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