獺祭を造る蔵人の数は、200名を超えました。「ひとりの杜氏に頼るのではなく、蔵人全員が酒づくりのプロフェッショナルとなり、手間とデータを活用しながら高品質の獺祭を常によりよくする」という当初の目標は達成したと自負しています。
私たちはいま、次のステージに進もうと考えています。200名の力を合わせて獺祭を常に改善して高める酒造りをしつつ数量もきちんと供給していく中で、仕込み毎の振れ幅は小さくなってきました。一方で、2-3名の少人数のチームを組織して、安定した酒質や香りを突き抜ける、創造的な酒づくりに挑戦したいと考えています。
組織が大きくなり経験を積んだ蔵人が増えたからこそ可能になる挑戦であり、「獺祭 挑む」がその第一歩となります。
このお酒には、「最高を超える山田錦プロジェクト」で入賞した米を使用し、蔵人の中でも経験を積み自信を持ち、尖った挑戦ができる二人一組で醸した酒です。
より磨きを極められる「よい米」だからこそ出来ること。今までの限界を超えて磨いたからこその魅力。余分なものを削ぎ落したからこそ見えてくる、きれいな甘みやふくらみ。
そこに挑みました。

酒米：山田錦・最高を超える山田錦プロジェクト入賞米
アルコール度数：16%